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パパの育児休業体験記

上司からの勧めがあったから、かけがえのない大切な存在を実感できる機会を得た

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)公務員、(2)1,000人~4,999人、(3)30代前半、(4)30代前半、(5)本人・妻・子2人(男児1人・女児1人)・両親、(6)平成19年4月~6月(3ヵ月間)

育児休業を経験して感じたこと

田中 知博さん

 私は、平成19年4月1日から同年6月30日までの3ヵ月間、2歳の息子の育児をするため、育児休業を取得しました。そのときに経験して感じたことを書いてみたいと思います。
 育児休業を取得しようと思ったきっかけは、上司からの勧めでした。「育児休業を取得してみないか」と言われたときは、まず仕事のことが気にかかりました。自分が休むことで他の人の仕事が増え、迷惑がかかることがとても心配でした。また、職場ではまだ男性の育児休業取得者はおらず、自分が初めての取得者となることにもためらいがありました。どうしようかと迷ってばかりでしたが、3ヵ月くらいの休業ならそれほど仕事に影響はないだろうし、なにより2歳の息子の育児ができるのは今しかない、これはチャンスなんじゃないかと考えました。妻に相談してみたところ、とても喜んでくれたので、育児休業を取得することを決意しました。
 こうして育児休業がスタートしましたが、育児は思っていたよりも苦労の連続でした。ごはんを食べなかったり、言うことを聞かなかったりと困りましたが、もっとも苦労したのは病気への対応です。高熱が出て苦しそうだったため、朝5時に病院へ駆け込んでみてもらうと、インフルエンザにかかっていました。そのほかにも中耳炎、喘息などを患いました。私が病院へ連れて行ったり、看病をしたりしていましたが、もし育児休業を取得していなかったら、ほとんどを妻にまかせていたと思います。看病は大変でしたが、息子はかけがえのない大切な存在だとあらためて感じさせてくれました。
 育児休業中、息子と家にばかりいてはダメだと思い、近くの児童センターへ通いました。はじめのころは周りがお母さんばかりで恥ずかしさを感じ、なかなか溶け込めませんでした。しかし、1ヵ月ほどたつと何人かのお母さんと顔見知りになり、ようやく慣れてきました。私が育児休業を取得したことを話すと、ほとんどの人は「えらいねぇ」と褒めてくれました。また、あるお母さんは、「うちのお父さんも見習ってほしいわ」と言っていました。多くのお母さん方は、育児の大変さをお父さんに理解してほしいと思っているようです。まだまだ男性の育児参加が少ないんだなと感じました。
 育児休業中に会った職場の人からは、「育児休業を誰かが取得してくれないと、なかなか取りづらいと思っていたんだよ」とか、別の人からは、「育児休業を取得してみようと思っている人がいるみたいだよ」といった話を聞きました。実際に男性で育児休業を取得する人が現れたので、自分の行動がまわりの人に影響を与え、よい方向へ向かっていることを嬉しく思いました。
 現在、職場に復帰し、仕事と家庭の両立にチャレンジしています。2人目の子供が生まれ、育児はさらに大変になりました。家事や育児など、家ではやらなければならないことがたくさんあるので、仕事を効率的にこなしてできるだけ早く帰るように気をつけています。
 今回の育児休業では、育児の大変さを身をもって知ることができました。そして、育児に対する職場の理解と協力も大切であることを感じました。男性は仕事、女性は家庭といった固定観念がなくなり、もっともっと仕事と家庭の両立がしやすい社会環境になることを願っています。

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