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パパの育児休業体験記

妻、両親、職場の協力と、みんなへの感謝の気持ち。これが「格好良いパパ」の秘訣

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)公務員、(2)1,000人~4,999人、(3)30代前半、(4)30代前半、(5)本人・妻・子(1人)、(6)平成20年4月~9月 (6ヵ月間)

「格好良いパパ」になって

荒井 清生さん

 息子は、朝目覚めるとまず私を呼ぶ。もちろん「ママ」の場合もあるし、時には「たっきゅう(大好きな宅急便)」のこともある訳だが「パパ」率は8割を超えている。これだけ息子に慕われているのは、しばらくの間育児に専念した賜物である。今回、私が育休取得に至った経過、実際の育休生活、そして職場復帰後の状況を振り返ってみたいと思う。
 まず挙げられるは妻の影響である。妻は結婚当初から「子どもが生まれたら夫婦で育休を取ろう。」と繰り返し言っていた。実際に息子が生まれると、「少しの間だけでも育児に専念してみたら?」と更に強く押してくる。そんな中、男性の育休取得者の話を聞く機会もあり、私も育休を前向きに考える様になったのである。
 私は育休を具体的に考え始めてすぐに早い段階で上司に意向を伝えた。上司は理解を示してくれた上、職場へも素早く私の意向を周知してくれた。おかげで休業する場合の仕事分担、引継ぎの課題等同僚と一緒に検討することが出来た。勤務先の制度が改正され、育休代替に週30時間勤務の嘱託員から週40時間勤務の職員が雇用されるようになったことも弾みになった。
 さて、もっとも説得が難しかったのが隣家に住む私の両親である。気持ちよく休む為にも外せないポイントであった。案の定父からは「この不景気に男が仕事を休もうなんておかしい。」と反対され、母からは「私が子どもの面倒をみるから」と申し出があった。話を重ね、今しか出来ない贅沢として私の育休に理解を示してもらった時には実に晴れ晴れしい気持ちになることが出来た。
 こうして、息子が1歳半になった頃の平成20年4月1日から半年間の育休が始まった。同時に職場復帰する妻から「いいとこ取り」と言われてのスタートである。息子はちょうど卒乳し離乳食も完了。やっと歩けるようになっていて、外はいい季節だったのである。さて、息子と2人きりの生活になると小さな命を預かる責任を今まで以上に感じることになる。妻へ息子の体重減少を相談しても「うんちいっぱい出た後でしょ。」と妙にあっさりしている。私が細かいことを気にし過ぎているのか?「オクラしか食べない日があってもいい。昼寝をしない日があってもいい。うんちが今日出なければ明日出る。」と割り切れる様になったのは育休も後半に入った頃である。
 食事を作って一緒に食べる。買い物や図書館に出かけ家では絵本を読む。昼寝をさせる。特別なことをしなくても幸せに満ちた時間であった。自分の幼かった頃を思い両親に対する感謝の気持ちも沸き起こった。朝からぐずりっぱなしでメチャメチャになる日もあったが、息子の成長と妻からの育児に対する労いと感謝の言葉を励みにする毎日であった。
 さて、現在職場復帰し、半月程勤務したところである。復帰にあたり直前には大きな不安があったが、特別扱いされることなく初日から職場に迎えられた。同じ勤務先に勤める妻から職場の情報を聞いていたことも大きかったと思うが、半年間のブランクがあっても何とか対応出来ることは仕事を続ける上での新たな自信となっている。
 復帰初日、久しぶりのスーツに着替え「今日からパパも仕事だよ。」と宣言した時には大いに息子に泣かれてしまったが、これだけパパ好きになったという育休の成果だろう。育休生活は終ったが、息子との絆や妻と深めた信頼関係は終ることなく私の大きな財産となるはずである。
 最後に、私の育休の話になると「素敵なご主人。」「格好良いパパですね。」と妻は周囲から羨ましがられたらしい。まだ少ない男性の育児休業を後押ししてくれた妻と理解を示してくれた職場や両親、素晴らしい生活を与えてくれた息子に改めて感謝したい。そしてやはり「格好良いパパ」がもっと増えて欲しいし、男女を問わず育児に専念する者がもっと評価される社会になって欲しいと切に願っている。


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