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パパの育児休業体験記

困難な状況のなか、自身の強い意志で育休を取得。周囲の変化と、新しい社会観への期待

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)ISO9001,14001管理業務、(2)、(3)40代前半、(4)40代前半、(5)本人・妻・子2人、(6)平成18年7月~8月 (2ヵ月間)

摩擦は仕方がない

佐藤 崇さん

 取らないと一生後悔するだろう、と思った。生後間もない二人目の娘の成長を見ながら、短期間でもよいから、育児休業を取って、ゆったりと過ごしたいと考えた。
 妻は三交替勤務の看護師の核家族である。保育所への送迎も私の方が多かった。職場では、いくら仕事を計画的に早く終えても、上司からは、「どうして、毎日そんなに早く帰らなくちゃいけないの。」と言われることがあった。
 とても職場に相談できるようには思えず、私は、山形労働局の雇用均等室を訪ねた。育児・介護休業指導員の方から、「お父さんが、そのように思うなら、取得してください、会社とうまくいかないときにはバックアップしますので。」とのアドバイスをいただいた。
 会社への申請後、申請を取り下げてくれないかと言われたが、私は、行政のバックアップをもらって、この決断をした旨を申し上げ申請を受理していただいた。
 たしか、歴史家の阿部謹也氏が、日本には世間があって社会がない、と述べている。私の両親、そして妻さえも、「そんなことをして大丈夫なの?」という反応だった。私は、腹をくくっているし、法律で保障されているからいいと言った。応援は外部のマスコミだった。育休中の生活を書いた投書がきっかけで、社説を書くための取材に東京から新聞社の方が自宅に来てくれた。それは、平成18年9月3日の社説「男の育休 1週間でもいいから」だ。
 育児休業を取得したことは、私にとって、ワーク・ライフ・バランスの取れた生活を送るのだ、という周囲への宣言だった。子どもの世話に待ったはきかない。仕事は計画的に効率よく終えねばならない。そして、家事・育児モードへのチェンジである。このことによって娘たちとたくさん過ごせるのがうれしい。そのためか、妻が夜勤でもさみしがることはほとんどない。
 男性は、育児休業を取得して赤ちゃんのウンチで手を汚すことで新しい社会観を得るに違いない。

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