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パパの育児休業体験記

父親か母親かではなく、どれだけ愛情を持った育児ができるかが、大切。愛情表現の場としての育休の必要性

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)公務員、(2)5,000人~、(3)30代前半、(4)20代後半、(5)本人・妻・子3人、(6)平成16年10月~17年3月、平成18年12月~19年3月(10ヵ月間)

育児休業は最大の愛情表現!

水流園 光児さん

 子どもにとっていちばん必要なもの、それは親からの愛情ではないでしょうか。子どものために今しかできないことをしてあげたい、そういう意味で、育児休業は最大の愛情表現だと思います。
 我が家は共働きの私と妻、5歳、3歳、0歳の3人の男の子の5人家族です。近頃は共働きの家庭も増えており、夫が家事や育児に協力することは当たり前になりつつあると思います。私の職場では、子どもが3歳になるまで夫か妻のどちらでも育児休業を取得することができるため、まず妻が育児休業を取得し、その後、私が妻と交代するというパターンで、長男が1歳から1歳半までの半年間、次男が1歳2ヵ月から1歳半までの4ヵ月間、育児休業を取得しました。現在、妻が三男の育児休業中ですが、もちろん今回も、私も育児休業を取得する予定です。
 育児休業は機会があれば取得してみたいと思っていましたが、実際に長男の育児休業を取得する際に悩んだことは、ちゃんと育児ができるかということや、職場が理解してくれるかといったことではありませんでした。私はもともと、男だからといって家事や育児ができないというのは言い訳にもならない思っています(ただし母乳だけはどうにもなりませんが)。しかし、子どもにとって母親は特別な存在で、「まだ1歳くらいの頃は父親より母親を常に必要としているのではないか、結果的に母親から離れてしまうことは子どもにとって本当に幸せなことなのか」という部分で非常に悩みました。そのとき妻に「父親か母親かよりも、どれだけ愛情を持った育児ができるかじゃない?」と言われたことが、育児休業を取得するきっかけとなりました。次男のときは「お兄ちゃんのときは休んだのに、僕のときは休んでくれなかったの!」なんて成長してから言われたら困るので、迷わず育児休業を取得しました。
 男性の育児休業といっても女性の育児休業と比べて特別なことはなく、その大変さも男女平等です。仕事と育児は単純に比較できるものではないし、個人差もありますが、どちらかと言われると私の場合は仕事の方が大変なように感じました。ただし、このように言うと誤解されるかもしれませんが、家事、育児がラクということではなく、なかなか言うことを聞いてくれない子どもたちと一日中過ごすと、自分のペースで家事などを進めることが全くできないため、精神的にかなり疲れますし、イライラすることも多く、仕事とは違った大変さがあることを実感します。しかし、そういったことも含めて、男性が育児休業を取ることは、家事や育児から学ぶことも多く、仕事では得られない貴重な体験です。また、会社に勤めて10年くらいにもなると、自分もそうでしたが、なんとなく仕事慣れしてきてしまうというか、惰性で仕事をするような部分が出てきてしまうところもありがちですが、そういった時期にリフレッシュする機会にもなり、また新たな気持ちで仕事に復帰できました。
 さらに、妻にとっては「家事や育児の大変さを理解してほしい、自分も働きたい」という思いを叶えるものでもあるでしょうし、子どもにとっては、毎朝、妻の出勤で泣かれるたびに「やっぱり母親と一緒がいいのかな…」とガッカリすることもありましたが、それでも父親と毎日一緒に過ごすことで絆が深まり、大きくなって「お父さんと毎日一緒だった頃があったんだ~」なんて思ってくれると嬉しいし、そういう部分で父親を見る目も変わるのかもしれません。
 これから育児をする男性には、ぜひ育児休業を取得してもらいたいです。これまで私が育児サークルなどに参加しても、周りにはお母さんたちしかいませんでしたが、そういった場に父親が増えてきて、父親同士で「最近子どもの夜泣きがひどくて…」「うちもちょっと前までそうでしたけど、そういうときはアレがいいですよ…」みたいな会話ができると、もっと心強いような気がします。そうこうしてる間に父親が育児休業を取得するのが当たり前になって、「○○さんって、父親が育児休業を取らなかった時代の人ですね」なんて言われる時代が来るかもしれませんね。

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