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パパの育児休業体験記

遊びにきた友達と公園で一緒に遊ぶ。子どもの話す内容もわかるようになった

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)会社員、(2)1,000人~4,999人、(3)30代後半、(4)30代後半、(5)本人・妻・子3人(男児2人(7歳・0歳)・女児1人(4歳)、(6)平成20年5月~8月(3ヵ月間)

ジョン・レノンを目指して

高野 通宏さん

 育児休業というと真っ先に思いつくのはジョン・レノンです。ジョンのように「子育てのため5年間休みます」と言いたいところでしたが、仕事面、特に経済面で無理だったので、いろいろと悩んだ結果、第三子の誕生(今年の5月下旬)から約3か月の育児休業を取ることにしました。上司には昨年の冬に相談し快諾していただき、実際の引き継ぎをどうするのか時間をかけて検討を行いました。ただし、どうしても引き継ぎが出来ない仕事があり、週1日、短時間出勤することでカバーしました。
 第二子の出産時に妻から育休を取るようにオファーを受けたのですが、ちょうど仕事が立て込んでいた時期でなかなか言い出せず、言った時には、「夫が子育てで休む必要性があるのか」と上司に問われ、結局取らず。その後の妻の大変な状態を見てかなり後悔したこともあり、今回の取得となりました。
 妻の産後休暇中の取得だったため、産れた子の世話は主に妻がして、僕は上の子ども二人(小学校2年の長男と4歳の保育園児の長女)の世話を主に担当しました。家事分担は、食事作りは僕の担当、洗濯は妻の担当、掃除は二人で、と大まかに決めました。
最初は楽勝と高をくくっていたのですが、保育園に持ってゆく着替えやビニール袋が揃っていない、長男は宿題を忘れる、配付されるプリントを注意して読んでおかないと提出物を忘れて保育士さんや先生に注意されるなど、意外と大変で、毎日の準備でピリピリするママの気持ちが痛いくらい分かりました。また、家事の面でも食器の洗い方が食器洗い器に入れるだけでは汚れが落ちず、妻のダメだしを受けたり、せっかく作った食事が子どもの給食とメニューがだぶっていたり、床磨きをした日に子どもに平然と汚され、子どもを怒鳴って叱ってしまったり、実際にやってみて初めて分かることが多々ありました。こういった事をすることで妻とは子育てを共に取り組む同志のような気持ちになりました。(妻にとっては頼りない同志でしょうが)
 子どもたちの友だち関係が分かったことは、復帰した今でも役立っています。休業中、自分の子どもだけでなく、子どもの友だちにも自分の子どもと同様な接し方をしようと思い、遊びにきた友達が挨拶をしないと注意したり、公園で一緒に遊んだりして、積極的に関ったことで名前と顔を覚え、その後、子どもの話の中に出てくる登場人物が手に取るように分かることは、育休を取らないと出来ないことでした。また、それに付随してPTA活動に参加したり、保育園のイモ掘りに参加したりして、親同士のつながりや先生、保育士さんとのつながり、地域とのつながりができたことはその後の生活に潤いをもたらすものでした。
 僕の場合3か月という短い期間で、よくいわれる子育ての孤独感も感じない期間でしたが、生まれた子どもは劇的に変化しました。上の子どもとは約5年はなれているので、子どもたちにとっても赤ちゃんの成長を身近に見れたことはよい経験になったと思います。また、親にとっては第一子、第二子の赤ちゃん時代が思い出され、妻とああだった、こうだったとたくさんの会話をしました。僕にたくさんのLOVE&PEACEをもたらした育児休業でした。もっと早く育児休業を取っておけばと後悔もしましたが、この経験を多くの父親にしてほしいと思います。日本版パパクォーター制など行政主導で制度化すれば取りやすい制度になるのではと個人的には思います。

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