仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現に向けて ひとつ「働き方」変えてみよう!

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第1号 平成21年10月30日 配信

内閣府仕事と生活の調和推進室 発行
Office for Work-Life Balance, Cabinet Office, Government Of Japan


発行: 内閣府 仕事と生活の調和推進室
■□ カエル! ジャパン通信 Vol.1 □■
2009年10月30日 発行
創刊号

創刊のごあいさつ

みなさまこんにちは。
今月より、毎月一回、ワーク・ライフ・バランスに関する各種取組や施策などの様々な情報を掲載した「カエル!ジャパン通信」をお届けします。
みなさまが、日々、職場やご家庭において、ワーク・ライフ・バランスの推進に取り組む上で役に立つ情報をお届けしてまいりたいと思います。
ワーク・ライフ・バランスの実現は、一朝一夕に達成し得るものではありません。
みなさまの日々の取組の積み重ねが社会全体を動かす原動力となります。
内閣府としても、みなさまの取組を後押しすべく、ワーク・ライフ・バランスの必要性を社会に向けて積極的に発信してまいります。
本メールマガジンをワーク・ライフ・バランスの取組を進める様々な場面で、ぜひご活用下さい。

内閣府 仕事と生活の調和推進室長 松田敏明

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今月のテーマは、『仕事と介護』です。
社会の高齢化と家族形態の変化が同時に進む中、働き盛りのビジネスマン・ビジネスウーマンであっても、親の介護に直面する状況が生じています。
そこで、今回は、「介護」を切り口にワーク・ライフ・バランスについて考えます。

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≪目次≫

★≪有識者インタビュー Vol.1≫
津止 正敏 教授(立命館大学産業社会学部)
「男性の介護実態と家族介護支援の課題について」

★≪統計・調査トピックス≫
労働政策研修・研究機構 2003年
「育児や介護と仕事の両立に関する調査」 他

★≪最新情報≫
平成21年度 子育てを支える「家族・地域のきずな」フォーラム 岩手大会【内閣府】 他

★≪有識者インタビュー Vol.1≫

◎津止 正敏 教授(立命館大学産業社会学部)
「男性の介護実態と家族介護支援の課題について」

働き盛りの男性であっても、明日から親の介護をする必要に迫られるかもしれません。

今回は、企業において第一線で働いている男性たちの働き方を考える上で、重要な要素であるにもかかわらず、これまであまり意識されることのなかった男性の介護の実態についてお話を伺いました。


男性介護者は、「自分の経験を聞いてもらいたい」

「高齢化社会に対応して、2000年に始まった介護保険制度も10年目を迎えようとしています。以前は家族介護の担い手といえば女性が中心でしたが、今は男女問わず、仕事があろうとなかろうと、その場に居合わせた者が介護者の役割を担わざるを得ない状況です。」

「在宅介護には、期間の長期化、介護者と要介護者双方の高齢化・重度化という新たな問題が生じています。そして、要介護者本人もその家族も深い葛藤の中に置かれています。男性介護者による不幸な事件……高齢者虐待や介護心中、介護殺人など……はその顕著な例といえるでしょう。」

「日本では、要介護者の8割以上が在宅で、家族とあるいは一人で暮らしています。家族にはそれぞれの歴史や事情があり、『自分たちの手で何とかしたい。』と思っている人も少なくありません。家族の関係に目をつぶったままでは、介護がうまくいくはずがない。私は、本人支援と同時に、家族介護者をも視野におさめたケア、つまり家族介護者支援の必要性を強く感じます。」

「老老介護やシングル介護、週末介護など、介護の形が多様化し、若くて体力のある介護者ばかりではなくなってきました。高齢化し孤立化、閉塞化する介護。これを立て直すためには、まずは、介護の現場で起きていることを『見える化』していくことが必要です。」

「一方で、介護というと負担感ばかりが目立ちますが、調査からは違った一面も見えてきます。それは、介護を行う中で、介護者たちがそこに生きがいさえも感じるようになっているという点です。そして、そうした自分の体験を、意味あるものとして捉え直したり、『誰かに聞いてもら いたい……』と考えている人も少なくありません。家族介護者の集いや介護体験記などを通して、多くの人たちと一緒に介護感情を分かち合い、 さらには、地域の『経験知』として蓄えていく……そんな取組みが求められています。」

社員のために企業ができること

「企業でも経験知を蓄えていくことが重要です。介護休業制度やテレワーク(在宅勤務制度)を導入しているものの、取得が伸びず、ニーズすら掴みきれていないというのは、やはり経験知が不足しているからでしょう。」

「自分だけは介護者にならない、と思うのは大きな間違い。介護と仕事をどのようにやりくりしているのか、社員の実例を集め、社内セミナーなどで介護問題を抱えた人たちの生の声を聞いてもらってはどうでしょうか。また、自治体などの支援制度について大まかにでも知っておくことも大切です。あらかじめ備えがあるのと、備えがないまま介護の場面を迎えるのとでは大きく違いますから。」

将来をイメージし、介護への備えを蓄えておくこと、そして、退職後を見据え、「自分は何ができるのか」を今から考えることも、一種のワーク・ライフ・バランスですね。

★関連情報★

【男性介護者と支援者の全国ネットワーク】
2009年3月に発足した男性介護者と支援者の全国的なネットワークづくりを行っている団体です。津止教授が事務局長を務めています。会報には男性介護者たちの様々な介護体験が掲載されています。
- http://dansei-kaigo.jp/

【男性介護者100万人へのメッセージ 男性介護体験記】
全国の介護に携わる男性たち152人から寄せられた喜怒哀楽に満ち満ちた介護体験記
- http://dansei-kaigo.jp/clm/column/tpcs/1250668451.html

【男性介護白書】
全国調査に基づき、家族介護者の4人に1人を占める男性介護者たちの実態を明らかに。

★≪統計・調査トピックス≫

◎「育児や介護と仕事の両立に関する調査」労働政策研究・研修機構 2003年

介護経験者の半数近くが介護のために仕事を休んだ経験あり

過去10年間に2週間以上、家族の介護をしたことのある人のうち、半数近くの46.7%の人がそのために仕事を「休んだことがある」と回答しています。その際に、正社員で「年休を利用した」人は61.4%、「介護休業制度を利用した」人は20.0%(複数回答)。

仕事と介護をうまく両立できている介護経験者は4人に1人

介護を「したことがある」・「現在している」人のうち、「介護と仕事をうまく両立できている」のは23.2%、「仕事と介護のどちらも中途半端で不満がある」のは22.7%、「仕事の影響があり介護に満足していない」又は「介護の影響があり、仕事に満足していない」のは17.7%となっています。

- http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/doko/h1507/subindex.html

※調査対象:40歳代及び50歳代の民間企業雇用者男女3,000人(調査会社のモニター会員より抽出)
調査方法:郵送による調査票の配付・回収
有効回答回収率:81.5%(2,444人)

◎ 「平成19年就業構造基本調査」総務省

家族の介護・看護のために仕事を辞めた雇用者は129,400人

2006年10月以降の1年間に「家族の介護・看護のため」に仕事を辞めた雇用者は、129,400人であり、同時期に離職した全雇用者の2.0%となっています。
- http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2007/index.htm


◎ 「平成19年度雇用均等基本調査」厚生労働省

介護休業取得者は、男性0.03%、女性0.11%

2007年度における介護休業取得者数は、常用労働者の0.06%となっています。男女別に見ると、男性は0.03%、女性は0.11%。
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-19.html


◎ 「介護休業制度の利用状況等に関する研究」労働政策研究・研修機構 2006年

●介護開始時に就業していた者のうち、約2割が介護開始当時の仕事を辞めています。ほとんどの労働者は介護休業を取得せずに、年休、欠勤、遅刻、早退で介護に対応しています。

●介護の状態が安定した時期に、雇用労働者の4人に1人は、勤務時間短縮等の措置に係る労働時間の調整を行っています。しかし、そうした措置が勤務先で制度化されている者は少なく、多くの場合、インフォーマルに行われています。

- http://www.jil.go.jp/institute/reports/2006/073.htm

※当該研究は、高齢の家族介護と仕事の両立実態を明らかにするため、家族における介護分担、介護開始時の態勢作りと仕事との両立実態、介護の状態が安定した時期の仕事との両立実態について、ヒアリング調査とアンケート調査を実施し、これらの観点から労働者にとって有効な介護休業制度の課題を明らかにしたもの。

★≪最新情報≫

★イベント情報★
◇平成21年度 子育てを支える「家族・地域のきずな」フォーラム
【内閣府】
開催日時:2009年11月3日(火)
開催場所:いわて県民情報交流センター アイーナ
- http://www8.cao.go.jp/shoushi/kizuna/forum/iwate.html

開催日時:2009年11月15日(日)
開催場所:福井県生活情報館 ユー・アイふくい
- http://www8.cao.go.jp/shoushi/kizuna/forum/fukui.html

◇父親の育児休業シンポジウム 【厚生労働省】
青森 開催日時:2009年11月12日(木)
開催場所:青森県観光物産館アスパム

※12月以降は、広島、大阪、名古屋、福岡で順次開催
※開催時間はいずれの会場も16:00~18:00


「父親のワーク・ライフ・バランス応援サイト」はこちら
- http://www.papa-wlb.jp/

◇ワーク・ライフ・バランス・コンファレンス
~第3回 ワーク・ライフ・バランス大賞 表彰式~
【(財)日本生産性本部】
開催日時:2009年11月16日(月)
開催場所:如水会館 スターホール
- http://www.jisedai.net/new/conference03.html

★取組事例紹介★
◇仕事と生活の調和推進プロジェクト 参画企業リレー連載【厚生労働省】
「仕事と生活の調和推進プロジェクト」に参画している企業の取組状況について連載スタート。第一回は電通。
- http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/sigoto-seikatu/relay.html

★調査結果紹介★
◇子育て期の男女の仕事と子育ての両立に関するアンケート調査
【厚生労働省】
(調査結果概要)
仕事と家事・子育ての優先度の希望と現実をみると、正社員男性の58.4%、正社員女性の52.3%  が希望としては「仕事と家事・子育てを両立」させたいと考えているが、現実は、男女ともに「仕事優先」の割合が高くなってしまっている(男性74.0%、女性31.2%)。
- http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/09/h0929-1.html

★制度施策解説★
◇「短時間正社員制度」の導入について【厚生労働省】
「短時間正社員制度」を導入する際の成功の五つのポイントや、制度の導入・定着を支援する助成金について解説しています。
- http://tanjikan.mhlw.go.jp/manual/index.html
- http://tanjikan.mhlw.go.jp/manual/assist.html

≪編集後記≫

メルマガ第1号いかがでしたか。みなさまからのご意見・ご感想お待ちしています。
さて、子持ち共働きの我が家では、夫婦で分担して子どもの“お迎え”に行きます。
ただ、お互いの仕事が忙しいときは大変!お迎えが一方に偏ると仕事がたまり、そのストレスが配偶者に向かいます。「お迎えバランス」の確保が我が家のWLBの最大の懸案です(NH)。

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●このメールマガジンを今後よりよいものにしていくために、是非、ご感想やご意見をお寄せください。また、テーマや内容などについてのご要望をお知らせください。

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