第1回:黒龍江省北安市発掘・回収事業(平成12年9月)

我が国初の発掘・回収事業であり、国内における図上研究、防衛装備品の装着訓練、化学兵器に関する一般知識の教育及び安全管理について徹底的に教育・訓練した。

経緯:
平成9年(1997年)5月、住民が同地区を耕作しているときに偶然発見された。

砲弾の掘り出し

掘り出した砲弾の安全確認

土嚢で周囲を補強し完成した防護壁

構築中のライナープレート防護壁

日中専門家による砲弾の鑑定
特徴:
  1. 埋設地点が住宅地に隣接しており、住民避難が大きな問題となった。
  2. 埋設砲弾数が中国側推定数の約2倍となり、一部夜間作業を実施した。
  3. 防護壁は日本から中国に持ち込み組み立てた。
    国内でもこのような大型の防護壁は建設したことがなく、事前組立て(負圧確認)を実施し、異常なく現場に構築することができた。
    防護壁の建設は、平成12年8月14日から作業を開始し、9月5日に完成。