第7回:黒龍江省寧安市発掘・回収事業(平成16年9月)

概要:
黒龍江省寧安市寧安鎮の圧延工場において、平成5年に鉄くずに混在していた老朽化弾薬を発見したが、その工場の警備部門は安全を考慮して地下に埋設した。平成11年6月、平成5年に埋めた地域を中国側が試掘し、化学砲弾の特徴を有する砲弾5発を発見したが、安全上の観点から埋め戻した。
平成15年4月、中国側より、上記埋設地点を含む地域において新設工場の建設工事を開始するにあたり、早期の現地調査の実施について要請があり、平成15年8月、外務省が調査を行った結果、旧日本軍の化学兵器が含まれていると認定された。
平成16年2月から3月にかけて現地調査・埋設地探査を実施するとともに、平成16年9月に発掘・回収事業を実施し、化学砲弾及び不明弾を発掘し、簡易鑑定・仮梱包を行った。
実施期間:
平成16年9月6日~9月27日

発掘所(テント)

発掘作業

外観鑑定作業

発掘した砲弾等

発掘し、選別した砲弾等

発掘した砲弾に化学剤の漏洩がないか検知作業を実施

砲弾を収納する弾薬箱