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パパの育児休業体験記

子育てを通して家族ということ夫婦で助け合っていくことの重要性を自然と実感できるように

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)サービス業(人材派遣業)、(2)1,000人~4,999人、(3)30代後半、(4)30代後半、(5)本人・妻・子1人、(6)平成19年8月~21年1月(1年6ヵ月間)

新米パパの手探り子育て

西迫 博さん

 私は現在第1子である長女の育児休業中で、主夫生活を始めて1年2カ月経ちます。この珍しい経験が皆さんの参考になれば幸いです。
 育休を取得した理由は3つあり、1つは育児を主体的にやってみたかったからです。周囲から「育児は大変だ」という声はよく聞きますが、どう大変だったかは経験したことがないのでよくわかりませんでした。普通に妻が子育てし夫が家を空けている時間が長いと、妻のストレスもたまり家庭がギスギスするのではないか、ならば私が、と思ったのです。
 2つ目は経済的な面です。私たち夫婦は正社員の共働きで、今後もこの形態を続けていく予定です。夫が働く方が家計的には良いのですが、妻が働いても大差なく、経済的には「何とかなる」と考えました。
 3つ目は育児休業の「休業」という言葉に少しひかれました。実際は、会社は休んでも休暇ではなく、間違いだと気付きました。
 妻と相談したところ、意外にもあっさり了承してくれました。できれば子供を二人欲しいので、次は妻が育休を取得する予定です。
 職場への報告ですが、妻の妊娠判明直後にしました。ただこれは偶々人事考課があり今後の予定を話す必要性があったからです。上司はその内容に驚くと共に応援してくれました。このことは社内的には極一部の上司と人事部止まりとなり、同僚へは士気を考慮し3ヵ月後の後任への引継ぎが始まる前に報告しました。その反応は、女性社員は「男が育児なんてすごい」、子育て経験のある男性は「大変だよ」、未婚男性は「会社を休めていいなあ」と分かれたのが印象的でした。
 私の場合早い時期に報告したので、会社側も欠員補充等に早めに対応できたようです。
 親への説明では、妻の両親は男の子育てに疑問を呈していましたが、最終的には夫婦で決めたことならば、と了承してくれました。
 私の親の場合、母はある程度理解してくれましたが、父が一番反対しました。父にとっての初孫を、男である私が子育てできるわけがなく、死んだらどうするとも言われました。無理もありません。育休は制度的に交代が可能で、私が子育てしてダメなら妻と交代するという条件で渋々了承を取りつけました。
 両親への説明は、子育て中様々な面で手助けしてもらうことを考えると大切です。男性で育休を長期で取得されたい方は、よく説明することが必要だと思います。
 娘が生まれた後1ヵ月間は、妻の実家に泊まり込み、義理の母から実地で指導を受けながら子育てを始めました。赤ちゃんの抱き方一つわからない私には貴重な経験でした。
 やはり最初の3ヵ月は大変でした。夜ぐっすり眠れないからです。身の回りを世話することが忙しくても耐えられますが、夜中2時間毎に起きてあやしミルクを作るのはきつく、「これが私の仕事」と考えて対応しました。
 一口に育児といっても、その中身は赤ちゃんの世話以外に料理・洗濯・掃除と様々です。その中でも大人用の料理が一番苦痛でした。殆ど作ったことがなかったので本を見ながら初歩から始め、何とかできるようになりました。必要に迫られたのでしょう。
 半年過ぎる頃からペースもつかめました。自治体の一時保育制度も利用し、週に一度、日中子育てから離れてリラックスできます。最近では児童館や公園に行き3時間程一緒に遊ぶのが日課です。娘の成長を傍で見られるのは今しかありませんので、貴重な経験です。
 子育てをすることで、家族ということと夫婦で助けあっていくことの重要性を自然と実感できるようになりました。職場復帰した後、保育園の送迎等大変かと思いますが何とか乗り切っていく予定です。
 男性の育休は、2か月未満の短期であれば産後の妻のサポートとなり、いい経験になるでしょう。それ以上の長期の場合は、主夫となるので、夫婦で仕事観などを含めよく話しあうことが必要でしょう。育休を取得する・しないに関わらず、結果として仕事と子育て、夫婦間がうまくいくことが大切だと思います。

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