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パパの育児休業体験記

ママ友と話すことで不安が解消。妻も心の支えに。息子との触れ合いで一緒に成長できた1年

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)公務員、(2)300人~999人、(3)30代前半、(4)20代後半、(5)本人・妻・子1人、(6)平成19年4月~20年3月 (1年間)

妻や息子、ママ友など沢山の人に支えられた育児休暇

石原 尚樹さん

 「育児休業」ってなんだろう?男性には関係ないと思いこみ、始めは知ろうともしませんでした。我が家も第1子に男の子を授かった時、ただ漠然と、休みの日だけでも子どもと一緒にいるのは楽しいので、育児休業を利用すれば毎日ハッピーに違いない!と思っていました。
 そんな育児休業を取得したい!と妻に話をすると、「あなたには出来ないわよ」と言われました。最初は家事も出来ない私には無理だという意味かと思いました。確かに今まで、家事をほとんどしていませんでしたので、食事も作れない私に大切な息子を1年間も預けるのは心配なのだろうと。しかし、妻の言った言葉の意味は、育児休業をとってみて少し違うのだなと感じることになります。
 さて、家族や職場での理解を得ながら、息子が1歳2ヵ月の時に育児休業を妻から引継ぎ、1年間の育児休業を取得することになりました。仕事では引継ぎがままならず、迷惑をかけながらも、協力的な雰囲気で送り出してもらいました。そんな形で育児休業を取得するにあたって、阻害するものはほとんどありませんでした。しかし、お金の面では苦労することになりました。子どもが1歳を過ぎているので、育児休業の手当はなく、貯金を取り崩しながら生活しました。これからマイホームを考えている人や購入した人は、育児休業を取得する阻害になっていると思います。私はアパートに住んでいて、マイホームは先回しに考えていたので、もしマイホームを購入していたら育児休業は取得していませんでした。
 そんなこんなで期待と不安の生活が1歳2ヵ月の息子とスタートし、楽しくも波乱の1年間を過ごしたのですが、当時日記に3つの感じたことを書きとめてありました。
 1つ目は、育児休業スタート時は職場からの情報がなくなり、急に孤立したような感覚になったことです。そこで、私は妻が入っていた育児サークルに参加し(女性だけで男性は私だけでした)、親子が集まり公園で遊んだり、ランチしたり、いちご狩りしたりしました。最初は抵抗がありましたが、参加することにより、私はママ友達ができ、同じ境遇の人と話をしたりする中で、不安が解消し人と繋がっているような感覚になり、楽しく子どもと過ごせるようになりました。そういった中で不思議と最初の孤立感はなくなっていきました。息子もサークルなどで外に遊びに出ると楽しそうでした。
 2つ目は、子どものペースに合わせ、自分の時間が全くないということです。慣れない家事や育児を同時に、しかも1日のスケジュールを考えながら行動しなければならない状況はとても大変で、これは私にとってかなりのストレスでした。食事を作るのも素人なのに、「だっこ、だっこ」とくっついて離れません。お昼だからお腹も空いて早く食べたいのに、抱っこしながら料理はつくれないし、おんぶは嫌がるし、降ろすと泣いて離れない。こっちが泣きたくなるような事の繰り返しで、仕事をする中では体験できないものでした。
 3つ目は、世の中は家事や育児というものはやって当たり前という感覚で、ちゃんとやっていとも褒められることはないということです。家事が苦手なのに、がんばったことを評価してくれる人がいないと精神的にも負担になってきます。そんな時、妻はそんな自分を褒めてくれたり話を聞いてくれたりし、心の支えとなってくれました。その時、育児休業をとる前に言われた「あなたにはできない」という言葉を思い出し、「あっ!家事ができないのはもちろん、妻が育児や家事をしている時に妻の話を良く聞いてあげることができなかった。育児と家事をしていて大変な思いだったことを共有できていなかったなぁ。」と感じました。人に認めてもらうということは大切だと思いました。
 最後に、育児休業を取得して本当に良かったです。とても大変な1年間でしたが、息子と触れ合え一緒に成長できた1年間は何事にも変えがたいものでした。また、仕事に復帰し半年ですが、子どもと多く触れ合う時間を持ちたいので、残業をしないよう時間内に集中して仕事をするようになりました。家事も前より出来るようになり、地域の様子も分かりました。もし、第2子が誕生したら、また取りたいと思います。

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