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パパの育児休業体験記

子育ての醍醐味は、子どもの「初めて」に遭遇すること。妻への報告も嬉しかった一つ

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)県立高校教諭、(2)約60人、(3)30代前半、(4)30代前半、(5)本人・妻・子2人(女児2人)、(6)平成18年4月~19年3月(1年間)

初めてに遭遇

岡本 暁さん

 乳児検診の質問事項に父親の協力が得られているか?の質問があり、ドキッとした。その質問に妻はYesに○を付けてくれた。本当に○なんだろうかとすごく悩んだ。仕事が忙しく、子どもが起きる前に仕事に行き、寝た後に帰るという毎日に加え、出張続きの毎日。そして、基本的に子供たちの機嫌の良いときしか見ていなかった。大泣きしたときやウンチをしたときは、決まって妻に押し付けていた。これではいけないと思い、2人目の子供が生まれたとき、妻との交代で育児休業を取得することを決意した。上司に育児休業を取ることを伝えるのに何日か要したが、その後はスムーズに育児休業にたどり着いた。
 当初は、育児と家事を行うことの大変さを実感し、取得したことへの後悔ばかりが先にたっていた。しかし、「初めて走った」「初めてジャンプした」「初めてトイレでウンチができた」などの初めてに出会えた。子供たちの「初めてに遭遇」して、これが子育ての醍醐味だと実感した。妻へのメールに「今日ジャンプできたよ!」などの報告がうれしくてしかたなかった。今までは寝返りをした、ハイハイをした、つかまり立ちをしたなどのうれしい出来事は妻が最初の発見者であったからだ。
 毎日の生活のリズムは、午前中は親子サロンなどの施設に出向いたり、近所の公園に散歩に出かけたりと外出するようにしていた。帰宅してから、昼食をとり昼寝、その間に夕食の準備や家事を。子供たちが昼寝から起きたらおやつ&近所への散歩。そして夕食の準備をして妻の帰りを待つ。これがおおまかな一日の流れである。一日がアッという間に過ぎていった。育児休業期間中は子供達の機嫌の良し悪しに関わらず、すべて自分でやらなければならず、とても戸惑った。1ヵ月がたった頃から少しずつ上手に対処できるようになってきて、不安がある程度解消されると、子供たちとの生活をとても楽しめるようになった。しかし、毎日がずっと良い時ではなく、ストレスもたまり、イライラして子供たちにやつ当たりをすることもあった。記録としてつけていた育児日記に子供たちからの言葉として「とーちゃんはバイキンマンみたい!」と記録している日がある。子供たちも雰囲気から察していたのだと思う。そういうとき、祖父母の力を借りてリフレッシュさせてもらったり、妻に子供たちを預けてリフレッシュしたりと気分転換を図って、子供たちに心の中で謝りながら次の日を迎えていた。
 このように心の中では良いときばかりではなかったが、子供たちの少しずつの成長を楽しみにしながら、そして、家族の協力を得ながら過ごせた1年だったと思う。
 職場復帰して、子供たちにとっても保育園に通うという新しい生活が始まった。日曜日の夜、明日から1週間頑張ろうねと声をかけるが、「とーちゃんがいっぱい休みの時みたいに家で遊びたい!」と言ってくれる!その言葉を聞いて、いろいろあった1年間が良かったんだと実感できる。父親が育児休業を取ることの弊害や難しさも感じた1年であったが、今までの人生の中で最も輝いていた1年間だったと胸を張って言える。そして、3人目の子供が誕生することになれば、新たな「初めてに遭遇」するために、子供の成長を見るために、そして、父親の育児協力が得られるかの質問に素直に答えてもらえるように、育児休業を再取得したいと考えている。

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