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パパの育児休業体験記

市町村の子育て支援の催しに感謝。ママさん達の中に飛び込むにはほんの少しの勇気

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)公務員、(2)5,000人~、(3)30代後半、(4)30代前半、(5)本人・妻・子1人、(6)平成17年4月~18年3月(1年間)

きっとどこかに

村田 和之さん

  『結婚して子どもが出来たら育児休業を取るぞ!』

 「主夫業」は独身時代からの私の夢でもあった。
 昼間に子どもと散歩して、公園で一緒に遊んで・・・、子どもと共にゆっくりとした時の流れを味わいたいと思っていた。それともう一つ、「主婦は重労働、やってみないとわからない」という言葉、実際にどうなのか体験してみたいという思いもあった。
 そんな私も結婚して、子どもが出来ることとなり、いよいよ「夢」の選択権が目の前にぶら下げられた。
 まず、妻へ育児休業取得を考えている事を伝えた。「職場の反応、昇進の遅れなど気にならないなら・・・。」との言葉を添えて、反対はなかった。
 妻と話し合い、年度替わりの4月から1年間取得することに決めた。
 職場の同僚には、上司への相談前に考えを伝え、ありがたいことに皆賛成してくれた。
 上司へは、食事を共にする機会を利用して、その時に相談した。
 「今は男女共同参画の社会だからな」、何の反対もなく快諾してもらえた。上司にとっても育児休業が身近なものとなった様子であった。
 4月になり、いよいよ育児休業がスタートした。
 朝起きて、子どもの離乳食作りも含めて、朝食の準備から始まり、妻が仕事から帰ってくるまで、炊事、洗濯、買い物・・・、やることはたくさんあった。もともと家事が好きな私にとっては、「辛さ」はなかったが、それでも子どもと2人だけで日中会話することなく何日も過ごせるものではない。「大人と会話がしたい」、という欲求が生まれる。
 市政便りをみて、子育ての集会に応募して参加したり、妻から引き継いでもらった『ママ友』に誘ってもらい、子育て支援センターの集会に参加したりした。
 予想していたとおり、父親の参加は自分だけである。1年間の休業中に参加した集まりの中で父親を見たのは3人、いずれも妻と一緒に参加していて、単独参加は私以外誰もいなかった。
 どこに行っても、既に3,4人のグループができあがっていて、そこに飛び込んでいくのは気が引ける。出来れば、育休前に妻や友人を通して『ママ友』を作っておくことをお薦めする。
 『ママ友』や『子育て支援センター』、その他、市町村の子育て支援の催しには感謝している。これらのおかげで、1年間育児休業を楽しむことができ、仕事では一生得ることが出来ないであろう経験をさせてもらった。
 困ったことがあれば、手助けしてくれる人、場所が必ずある。育児休業中の男性となると『希少動物』として更に丁寧に接してくれる気がする。相談する窓口さえ知っていれば、あとはママさん達の中に飛び込むほんの少しの勇気を出すだけだ。
 あれから数年がたち、『ハイハイ』しか出来なかった子どもが、今では私に『あっかんべー』や『キック』をしてくる程成長した。予想通り、私と過ごした日々は全然覚えていないと言う。少し寂しい気がするが、きっと彼の中のどこかに何かが残っているに違いない。

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