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パパの育児休業体験記

育児休業をとおし、「家族という味方」と「会社という味方」の存在に気づく

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)金融・会社員、(2)、(3)30代後半、(4)30代前半、(5)本人・妻・子2人(男児1人(1歳)・女児1人(4歳))、(6)(2週間)

育児休業を取得して

箕浦 壮志さん

 第二子の出産予定日の2ヵ月ほど前、「育児休業を取得してみたら」と上司から話を聞いたときは、「育児休業・・・?何それ。俺が産むわけじゃないし…。休んで何するの」というのが率直な気持ちでした。
 家に帰り、何気なく妻に育児休業の話をすると、普段は強気な妻が「できれば育児休業を取って一緒にいて欲しい。第一子(娘)も一人で大変だったけど、今回は娘もいるから、できれば一緒にいて欲しい。出産の時ぐらい力になってくれたら・・・」と意外な答が返ってきました。
 振り返るとここ数年、仕事中心の生活で、3年前に生まれた娘もいつの間にか大きくなっていた・・・程度の子育てしかしていません。家族にとっての自分は、毎月しっかり給料さえ入れればいい程度の存在だろうと思っていたので、家族との関係がこのままで良いのか、自分の存在とは何だろうかと、ふと考えました。
 翌日職場で、育児経験のある同僚(女性)から、女性にとって出産が本当に命がけであることや、初期の育児は特に大変であること、家族との絆を復活?させるためにも育児休業が利用できるのであれば、したほうが良いのではないか、などの話を聞きました。
 また、ある上司からは、「会社も組織であるが、組織の最小単位はやはり家族である。その基本となる家族を大切にできないものは、会社や、会社のお客さまも決して大切にできない」と言われました。
 そのようなアドバイスもあり、取得を急に決めた為、2週間と少し短い育児休業となりました。それでも、私が育児休業を安心して取得できるように、上司や部下も快くサポートしてくれ、業務の引継ぎ等適切に実施できました。業務に支障がでるのならば、育児休業よりも仕事を優先させたいというのが、一般的な考え方だと思います。今振り返ってみると、私が育児休業取得に踏み切れたのは、組織のサポート体制がしっかりしていたことと、組織の育児休業に対する理解が決め手であったと思います。
 育児休業の2週間は何か特別なことをした訳ではありません。ただ昼夜関係なくあかちゃんのオムツを換え、泣いたら抱っこし揺すってあげる。3歳になる娘を、妻の代わりに近所の公園に連れて行って一緒に遊ぶ。妻の指示に従い買い物に行く。妻と子供の日常が私にとっては非日常で、経験するすべてが新鮮でした。私が仕事をしている間の妻の大変さや思いを感じ、子供が成長する姿をすぐそばで四六時中見ることができました。
 たった2週間の育児休業取得であり、2週間で育児の何がわかるのか?と笑われるかもしれません。しかし、この機会がなければ、育児に主体的に関わるどころか、育児を考えることさえ全くなかったはずです。育児休業は家族に対する私の考え方を変える大きな転換点となり、私の人生にとって大変価値のある体験でした。
 育児休業を取得するまでは、家族のため、会社のためと口では言いつつも、何か孤独で心の中では自分のためだけに働いていた私であったと思います。今回の育児休業をとおし、家族の大切さを学び、「家族という味方」と、このような機会を与えてくれ、積極的にサポートしてくれた「会社という味方」の存在に気が付くことができたことで、今まで以上に一層仕事にも力が入るようになりました。

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