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パパの育児休業体験記

仕事に復帰してからも、仕事と自分自身の生活とのよいバランスを実現していくことが必要だと考えるように

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)国家公務員、(2)、(3)20代後半、(4)、(5)、(6)1ヵ月間

パパの育児休業体験記に寄せて

育休パパの妻として   
西垣 淳子さん

 80通を超える育児休業体験記が内閣府に寄せられたことは、男性の育児休業が社会的に広がってきていることを示していると思います。もちろん、育児参加の有無は、決して育児休業の取得の有無だけで計れるものではありません。男性の育児休業取得率の相変わらずの低さにもかかわらず、街で見かける赤ちゃん連れのお父さんたちの姿は確実に増えているのを感じています。
 体験記の中にも指摘されていましたが、育児休業の取得の難しさもありますが、育児休業のあとに、連綿と続く長い育児生活を、いかに仕事と両立させていくか、ということのほうが、難しい点も多いと思います。
女性の7割が第一子出産後に仕事をやめています。そして、仕事と育児の両立の難しさをその理由としてあげている人が多いのは、現実の厳しさを物語っているのでしょう。
 私自身も、1歳にならない双子を保育園に預けて職場復帰をしたときには、自分のキャリア継続に苦労していました。それでも、第三子の誕生をきっかけとして、夫が一年間の育児休業を取得し、その間3人の育児を主体的に行ってくれた結果、仕事継続の困難さはずいぶん軽減されました。
 現在は、夫も職場復帰をし、夫婦双方が、仕事と育児の両立を協力しながら行っています。そうした中で感じるのは、双子の育児責任を一人で負いながら、仕事と両立していた時期と、夫とその責任を分担しながら、3人を育てている今との相違です。
 第三子出産前の夫は、自分の都合のよいときにだけ子どもを見てくれるという「育児のお手伝い」でした。最後は、「俺には仕事がある」という言葉で逃げ切られてしまいます。「君が休めないのか」「誰か他の人に頼んでくれよ」といわれることはあっても、「俺が何とかする」とは言いませんでした。
 夫も「育児」をしている今は、私の負担と責任は、半減どころか、精神的には10分の1ぐらいになりました。夫が「育児」をするようになったきっかけは、育児休業取得です。子育てを自分で100%行うことにより、自分のかつての「育児のお手伝い」が、いかに「育児」と呼べないかということを痛感したようです。
 妻が働いている場合に、夫が育児責任を共有することは、妻の仕事との両立を格段に容易にすると思います。常に、子どもに何かあったら、自分が仕事を休むあるいは辞めるという選択肢しかないのに比べて、場合によっては夫に頼めるということであれば、妻は仕事を続けやすくなります。
 また、妻の職業の有無にかかわらず、子どもを育てるという責任の重みは、一人で負うには重過ぎます。そして、同時に、日々成長していくわが子のいとしさを妻に独占させるのはもったいなさ過ぎます。体験記の中にもありましたが、育児休業を取った皆さんはそれに気がついています。
 男性の育児休業の取得は、夫婦がともに子どもを育てるという選択をするきっかけとなるように思います。もちろん、家庭のあり方、子育ての方針は、それぞれの家族で納得して決めていくことです。それでも、育児休業の取得を阻む要因が大きければ、家族の選択は達成できません。体験記の中でも、職場の理解や周囲の環境による後押しが、取得の決断につながったというコメントがあるように、おそらく、その逆に、取りたくても、周囲の反対で取れなかったという人たちも多くいらっしゃるのでしょう。仕事と生活の調和、男性の育児休業取得促進に向けて、社会全体で取り組んでいくことは、非常に重要だと思います。


西垣 淳子氏略歴
平成3年 通商産業省(現経済産業省)入省
以後、生物化学産業課課長補佐、大臣官房地方課課長補佐、産業組織課課長補佐等を歴任
平成14年 男女の双子を出産、1年間の育児休業を取得
平成15年 世界平和研究所 主任研究員。会長である中曽根康弘元首相のもと憲法改正案作りに取り組む。
平成16年 男児を出産し、翌月に復帰。
(氏の夫である山田正人氏が1年間の育児休業を取得、「経産省の山田課長補佐ただいま育休中」の著者)

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