パパの育児休業体験記 2-01

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パパの育児休業体験記

育休希望は初めは冗談かなと思われていたかも。正式表明後は、職場が積極的に環境づくりをしてくれた

執筆者と家族の写真
執筆者の横顔:
(1)会社員、(2)5,000人~、(3)30代後半、(4)30代後半、(5)、(6) (1ヵ月間)

私を変えた育児休業!ありがとう!!

大牟田 直人さん

 私は妻の産後1ヵ月間、育児休業を取得しました。妻は早くに母親を亡くしており、また当時は父親も病気療養中であったため、出産に際して、妻の両親に家事などをお願いすることはできない環境にありました。1人目のときには私の母に来てもらいました。2人目のときには、私の母と妻の妹が手伝ってくれました。そして妻が3人目の子どもを妊娠したとき、「今回が赤ちゃんの育児に参加できる最後の機会かもしれない。今回は一緒に過ごしたい。」と思い、育児休業を取得したい旨をまず妻に相談しました。妻は、「本当に取れるの。」という感じでしたが、取得に関しては本当に取れるならと賛成してくれました。その間、収入がなくなることへの不安もありましたが、「この期間を家族で過ごすことは家族にとって貴重な体験になるだろう。」と思い取得を決断しました。
 上司や同僚には、妻の妊娠がわかった時点から、飲み会の席などで育児休業をとりたいと思う旨を伝えていました。最初は周りも「冗談かな」と思っていたかもしれません。正式に取得したい旨を伝えると、仕事の流れや順番など、仕事への影響が最小限になるように、検討をしていただきました。上司や同僚には大変感謝しています。このように職場での協力が得られたことも育児休業取得を決断する大きな一因となりました。
 休業中は食事の準備、掃除、洗濯、長女の幼稚園の弁当の用意、幼稚園の送り迎え、習い事の付き添いなどを行って過ごしました。料理などは普段全くしないため、毎日の献立には苦労しました。図書館で料理の本を借りてきて、産後の栄養のことなども考えながら頑張りました。家事を甘く見ていましたが、次から次に仕事がやってくるという感じでした。洗濯が終わったら朝食の準備、朝食の後片付けが終わったら、掃除、掃除が終わったら昼食の準備と、休む暇がなく予想以上に大変でした。これまでのことを振り返り、妻にもっと感謝しなくてはと思いました。また、幼稚園の送り迎えや習い事の付き添いなど、子どもと過ごす時間が増えたこともよかったです。普段家では見せない子どもの姿を見ることができました。
 また、この期間に家事を経験したおかげで、今では妻が病気のときなども困ることがなくなりました。料理に関しても、今では、休みの日に子どもたちと一緒に料理をしたり、妻と一緒に運動会の弁当を作ったりするようになりました。
 忙しいながらに家族みんなで過ごした1ヵ月はとても楽しく、家族にとって、かけがえのない時間になりました。育児休業を取得して本当によかったと思っています。これから育児休業の取得を考えている方は、是非取得することをお勧めします。不安に感じることも多いと思いますが、それ以上に得られるものも多いですから。

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