同僚からの「男性も育休を取るべきだ!」という応援の声
- 執筆者の横顔:
- (1)公務員、(2)0~99人、(3)20代後半、(4)20代後半、(5)本人・妻・子1人・犬1匹、(6)平成19年12月~20年1月(2ヵ月間)
母乳さえ出れば‥!
柳澤 靖明さん
「子どもが生まれたら育児休業を取得させていただきます!」妻の妊娠が分かった報告と同時に上司に伝えました。取得中は代員が配置されることや、比較的休みが取りやすい職場だったということも理解が得られやすい環境であったと思います。同僚も快く賛成してくれました。特に女性の方々からは「そうだ、男性も育休を取るべきだ!」「これからは男性も育児に参加するべきよ!」というような応援の声が多かったと記憶しています。
まず、なぜ育児休業を取得しようと思ったのか。それは、何よりも子どもを優先して生活する時間が、自分の人生の中にあっても良いと思ったからです。瞬く間に過ぎていくであろう、生まれて間もない期間。その限られた時間を毎日ずっと一緒に過ごせるのはどれだけ素敵なことだろうと想像していました。そんな時ぐらいしごとのことを忘れたい、と育児休業を取得することを決めました。
そして、2007年12月1日、男の子が生まれました。
私の場合は、約2ヵ月間(妻の産後休暇中に取得したため)という短い期間でした。現在の制度では、夫婦共に育児休業を取得することができないため、産後休暇満了後からの育児休業は妻に譲りました。できることなら、妻が復帰した後にもう一度取得したいくらいです。
私の家では犬も一緒に暮らしていることもあり、出産後少しの期間、彼女は実家に帰っていました。その期間は毎日自宅と彼女の実家を財布とビデオカメラ片手に往復していました。毎日自分の目の前でどんどん成長していく彼が愛おしくて仕方ありませんでした。授乳以外のことは何でも率先してやることで妻をサポートしてきたつもりです。お腹が空いて泣いている彼は当然抱いていても泣き止みません。「なんで自分は母乳が出ないんだ‥」と悩んだ時期もありました(笑)もし私にも母乳が出ていたら、きっと現在育児休業中なのは妻ではなく私だったに違いありません。
復帰した今でもできる限り早く家に帰るようにしています。そして、今ではハイハイで迎えてくれる彼の笑顔に日々癒され、毎日のしごとにもさらに身が入る今日この頃です。