内閣府仕事と生活の調和推進室
Office for Work-Life Balance, Cabinet Office, Government Of Japan
■□ カエル! ジャパン通信 Vol.12 □■
今回のテーマは、「自己啓発」です。
自己啓発とは、労働者が自身の能力向上のための活動に、自主的に取り組んでいくことを言います。このような活動は、労働者の職業能力を向上させるだけではなく、仕事に対するやりがいを生み出し、また生活を豊かにします。
そこで今月は、教育訓練給付制度など、自己啓発に関わる情報をご紹介します。
≪目次≫
「雇用保険法に基づく教育訓練給付制度」
厚生労働省 2010年 「平成21年度能力開発基本調査」 他
目標達成の秘訣 ~感動をエネルギーに変える~
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた「3つの心構え」と「10の実践」~仕事を効率化して、めりはりワークを実現しよう【内閣府】 他
★≪取組・施策紹介 Vol.6≫
「雇用保険法に基づく教育訓練給付制度」
昨今の厳しい雇用環境の中で、労働者が自分の希望する職業に就くことは容易なことではありません。そのような状況を克服し、少しでも有利な条件で就職活動を行うためには、希望する仕事に必要な知識・技能や資格を自ら積極的に修得することが大切です。
労働者の自主的な教育訓練の受講を促進し、かつ、容易にする仕組みの一つに、雇用保険法に基づく「教育訓練給付制度」があります。
今回は、雇用保険法に基づく教育訓練給付制度を紹介します。
教育訓練給付金の支給を受けるには、一定の要件を満たしていることが必要です。また、支給の対象となる教育訓練講座も、厚生労働大臣が指定するものに限られています。
本制度は、職業能力向上の大きな助けとなることから、毎年10万人を超える労働者が利用しています。
厚生労働大臣が指定した教育訓練の受講を開始した日において雇用保険の一般被保険者である方のうち、支給要件期間※が3年以上ある方。ただし、初回に限り、支給要件期間が1年以上の方。
受講開始日において一般被保険者でない方のうち、一般被保険者資格がなくなった日(離職日の翌日)から受講開始日までが1年(出産や疾病などにより、適用対象期間の延長が行われた場合には最大4年)以内であり、かつ、支給要件期間が3年以上ある方。ただし、初回に限り、支給要件期間が1年以上の方。
指定講座の内容は、中央職業能力開発協会ホームページ上の「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」か、ハローワーク備え付けの「厚生労働大臣指定教育訓練講座一覧」で確認できます。
・ 教育訓練給付金支給申請書
・ 教育訓練修了証明書
・ 経費領収書
・ 本人・住所確認書類
・ 雇用保険被保険者証
・ 教育訓練給付適用対象期間延長通知書(適用対象期間の延長措置を受けていた場合のみ)
・ 返還金明細書(「領収書」等が発行された後に教育訓練経費の一部が還付された場合のみ)
・ 払渡希望金融機関の通帳
近年における教育訓練給付金の支給実績は、次のとおりです。
平成19年度:約12万人(支給件数)、約90億円(支給金額)
平成20年度:約12万人(支給件数)、約74億円(支給金額)
平成21年度:約13万人(支給件数)、約48億円(支給金額)
本メールマガジンをご愛読の皆様、勉学の秋を迎えた今、教育訓練給付制度を活用してご自身の能力開発に取り組まれてはいかがでしょうか。
教育訓練給付制度の詳細については、以下をご覧ください。
「教育訓練給付の支給申請手続について」(厚生労働省)
「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」(中央職業能力開発協会)
「教育訓練給付制度の講座指定等に関するQ&A(平成22年10月版)」(厚生労働省)
★≪統計・調査トピックス≫
今回のテーマである「自己啓発」に関連した調査を紹介します。
*調査対象 :事業所調査
日本標準産業分類による15大産業に属する30人以上の常用労働者を雇用する事業所6,689事業所
個人調査
事業所調査の対象となる事業所に属している労働者20,024人
調査方法 :事業所調査 調査票を郵送の後、調査員により回収を行った
個人調査 事業所調査の調査票回収時に事業所に配布を依頼し、郵送による回収を行った
有効回答回収数 :事業所調査 4,463事業所(66.7%)
個人調査 8,075人(40.3%)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/104-1.html
*調査対象 :企業調査 7,000社
調査方法 :郵送によるアンケート調査
有効回答回収数 :1,450社(20.7%)
*調査対象 :全国の20歳以上の3,000人
調査方法 :調査員による個別面接聴取
有効回答回収数 :1,837人(61.2%)
https://www8.cao.go.jp/survey/h20/h20-gakushu/index.html
★≪コラム≫
目標達成の秘訣 ~感動をエネルギーに変える~
また、高い目標を確実に達成するには、「高い目標を小さな目標に分解してひとつひとつ達成していく」ことが有効であるとも言われています。例えば、「資格を取得する」という目標はそれだけではどこから手をつけていいか分かりません。まず、資格取得に向けてやらなければならない工程をフロー図に表してみる、各作業にかかる時間を計る、といったように、最終目標に至るプロセスを明確にして、それぞれを小さな目標として達成していくことが必要です。
高い目標を立てることは素晴らしいことですが、それが単なる目標で終わってしまわないように、目の前の小さな目標の達成後、次の目標達成に向けてモチベーションを維持し続けることが重要です。モチベーションの維持の方法は千差万別だと思いますが、例えば、小さな目標の達成ごとに自分を褒めることも1つの方法かもしれません。
ひとつひとつのプロセスを大切にして、その達成に感動を得ることができれば、その感動を次のステップへのエネルギーと変えることができるでしょう。
「感動をエネルギーに変える」ことは、高い目標達成の秘訣と言えるかもしれません。
★≪最新情報≫
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、仕事の効率化に取り組むための心構えと具体的なノウハウをわかりやすく紹介しています。
今年度版のレポートが公表されました。本年6月に「憲章」と「行動指針」が改定され、新たな数値目標が設定されたこと等を踏まえた内容になっています。
モニター企業68社に対して行った、育児支援の最新事情と改正育児・介護休業法への対応状況の調査結果が掲載されています。
「めりはりのある働き方」ができる職場づくりに向けた考え方とその具体的な事例を紹介しています。
各自治体におけるワーク・ライフ・バランス推進施策を網羅的に調査し、それに関する工夫や課題等を紹介しています。
開催日時: | 2010年10月21日(木)13:30~17:00 |
開催場所: | 浜離宮朝日ホール 小ホール(中央区) |
開催日時: | 2010年11月1日(月)13:30開会 |
開催場所: | アルカディア市ヶ谷(私学会館)6F霧島 |
開催地: | 全国47都道府県 |
開催期間: | 2011年3月まで |
開催日時: | 2010年11月24日(水)13:30~17:00 |
開催場所: | 品川インターシティ インターシティホール |
取組のきっかけや実績、効果など、ひと工夫した事例、ユニークな事例を含めてお寄せください。
いただいた事例は、仕事と生活の調和推進室において内容を確認させていただき、今後、メールマガジン等でご紹介させていただきます。
この機会に、取組を全国に向けてアピールしてみませんか?
また、紹介時期のご指定についてはお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
https://form.cao.go.jp/wlb/opinion-0001.html
※ご記入の際は、冒頭に必ず【取組事例応募】と明記して、ご記入ください。
https://form.cao.go.jp/wlb/opinion-0001.html
このままご返信いただけませんのでご了承ください。
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/e-mailmagazine/tetsuzuki.html
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/index.html
≪編集後記≫
たまたま周りには、自分自身のワーク・ライフ・バランスの実現に向けて奮闘中の友人が男女を問わず多くおり、それぞれががんばっている話を聞けたりすると、普段は別の場所で闘っている戦友と会えたようで、なんだか妙に親近感が湧いたりします。前提として社会環境の整備が必要なのはもちろんですが、前向きにチャレンジする人が増えるのが、やっぱりうれしいですよね。(YN)
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